概要

Lundberg Selection

Lundberg Selectionは、Björn Lundbergによる多言語のソングライティング/スタジオ・プロジェクトです。楽曲は20を超える言語で作られ、多くの場合、ひとりの人間、ひとつの場所、あるいは具体的な行為から始まります。

出発点にあるのは、歌が静まったあとにも残っていてほしい感情です。

楽器、リズム、声の人物像、音色は、その感情を伝えるために選ばれます。ジャンル名は後から道標として用いられ、創作そのものは物語に導かれます。

方法

ジャンルより先に感情を

どの曲にも、まず感情の方向が与えられます。親密で抑制されたもの、身体的なリズムを持つもの、温かくも落ち着かないもの、あるいは静かな抵抗を宿すものかもしれません。

次に、その曲の世界を限定します。ひとりの人、ひとつの場所、ひとつの時刻、そしていくつかの具体的な行為です。環境が感情に身体的な形を与え、抽象的になるのを防ぎます。

ジャンルは結果を説明するために使います。聴き手や音楽サービスの道標にはなりますが、曲そのものを形づくるのは物語の必要です。

音楽の言語

声、楽器、動き

歌詞の世界と感情が明確になると、その曲の音楽的な言語を決めます。

声はひとりの登場人物として扱います。年齢、距離感、強さ、傷つきやすさ、発音、フレーズの運び方が、物語の受け取られ方を変えます。

楽器は場面の中で果たす役割によって選びます。爪弾く弦は動きを生み、木質のベースは身体に確かな方向を与え、まばらな管楽器は声の周囲に距離を開きます。脈動、間、強弱も同じように形づくられます。

したがって制作指示が描くのは、出来上がったジャンルの型ではなく全体の感触です。声がどう聴き手に出会い、音楽がどう動き、そのあとに何が残るのかを示します。

一例

Hà Nội – Bà cụ bán phở phố cổ

ハノイを舞台にしたHà Nội – Bà cụ bán phở phố cổの狙いは、単に「ベトナムのフォーク・ポップ」を作ることではありません。夜明けの疲れ、スープの温もり、女性の乾いたユーモア、そして毎朝4時半に同じ扉を開ける粘り強さを、歌の中に息づかせます。

その複雑な感情に合わせて、声の人物像、楽器、リズムを選びます。ベトナムの響きが場所を根づかせ、近い距離の歌唱が女性を目の前に立ち上がらせます。ジャンルの説明は後から加わり、結果の一部だけを要約します。

制作の道具

ひとりの人間、複数の道具

テキストと選択を担うのはBjörnです。AIツールはスケッチ台とスタジオとして使います。各言語版は、その言語の中で練り上げます。